1993年2月から3月にかけてアイスランドに行った。氷の国と言うからにしてどんなに寒い島かと思っていたら真冬であっても平均気温は-3℃。これは島を囲むように流れるメキシコ湾暖流のおかげだそうだ。ただし北極圏の一部にかかっている国土もある為、人が住んでいない地域、もしくは居住できない地域は国全体の80%、ほとんどの人口は首都レイキャビックに集中している。僕は氷河を観るため車で海岸線をかなり北上した。日が落ちて車外はだんだん吹雪き始めた。外の気温は-20℃。灯も標識もない凍てついた路上で車は帰り道を失ったかのようにあてもなく走り続けた。やがて真っ暗闇の山間に黒々と建物らしきものが見え始めた。運転手のアイスランディックが事も無げに「あそこに今夜は泊まろう」と車を建物に横付けする。その建物は…→次につづく
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