ビートルズ来日時、ポールが着ていたス
ウェード・ジャケット、実は彼等の主演映画「HELP!」の中でメンバー4人全員がこのジャケットを着用している。「恋のアドバイス(You Gonna Lose That Girl)」の演奏シーンで1本のマイクに向かうポール&ジョージが揃ってこのジャケットを着用。ジョージがベージュ、ポールがダーク・ブラウン(モス・グリーンに見えなくもないが)、そしてリンゴがやはりダークな色のものを。たぶんこれは濃紺ではないかと思われる。で、ジョンのみこの演奏シーンではCPOタイプ(たぶんフランネル素材)のジャケットを着ている。だが、WELL KNOWN PALACE(映画の中ではバッキンガム宮殿と言うことになっているが実際にはクリーヴトン・ハウスでロケされた)のシーン、ジョン&ポールがこのジャケットを着用。ジョンのジャケットは明るめのブラウンだ(宮殿の窓から顔を出しているジョンの写真参照)。ビートルズがこのジャケットを着用し始めたのは「HELP!」の撮影に入ってからだと思う。最近リリースされた「HELP!」のDVD、DISC TWOにはこの映画の撮影エピソードについて語る当時の関係者が多く出演している。その中にコスチューム・デザイナーのジュリー・ハリスが登場する。もしかしたら彼女がこのスウェード・ジャケットを4人に調達したのかも知れない。いずれにせよ、1965年初頭にビートルズはこのジャケットを手に入れ、ポールとジョージは
66年のアメリカ公演に至るまで、そしてリンゴはゲット・バック・セッションの頃まで長きに渡り着用している。ビートルズは日本の若者達に様々な影響...[音楽や言動はもちろんの事、ヘア・スタイルであったり、楽器であったり、そして彼等の華やかなコスチュームであったり]...を与え1966年7月3日に離日した。その日は日曜日だった。なんだか凄く悲しかったのを覚えている。彼等は「また日本に戻って来ます」と飛行機のタラップで手を振った。だが、僕はもう二度とビートルズが日本の地を踏むことはないだろうと心の片隅で感じていた。その年の冬、ミュージック・ライフのグラビアを観ていた僕は「イギリスでもの凄い人気のアーティスト」と言う見出しを見つける。ウォーカー・ブラザース(THE WALKER BROTHERS)である。彼等の楽曲「IN MY ROOM」は日本でもヒットの兆しを見せ始めていた。ウォーカー・ブラザースはとにかくルックスが素晴らしかった。さり気なさの中に知的な雰囲気があり、そのコスチュームのセンスは抜群だった。そしてリード・ボーカリストのスコット・エンゲル(SCOTT ENGEL)が着ているスウェードのジャケット!!まさしく僕が憧れ続けるビートルズのスウェード・ジャケットと同じものである事を僕は発見する。・・・次回につづく
ROCKER AND HOOKER http://www.rockerandhooker.com/
人気blogランキングへ ☜ランキング参加中!1日1クリックご協力お願いします。
コメント