Ian Mankin社はロンドンに存在するファブリック店である。だがこの会社が設立されたのは1983年。つまりビートルズが着用していたIan Mankinのスウェード・シャツとは無関係である。60年代、その同名ブランドが存在していたのかロンドンの友人に調べてもらったが未だ判らないままだ。1997年以降、ロンドンに出向くたび探し求めたがIan Mankin社のスウェード・シャツ。ブランド名が明らかになったにもかかわらず、どこに消えたのか?あるいは生産量が少なかったのか、そのスウェード・シャツは結局のところまったく見当たらなかった。ファッション関係者や古着屋のスタッフに尋ねてみた ものの、そのアイテムは現れなかった。何着か購入したIan Mankinに似たタイプのものは、
丈であったりステッチであったり、はたまたボタン・ダウンのものはほとんど存在せず、細かなディテールにおいてそれらは僕が思うものとは随分異なっていた。ある日、RIDING HIGH のデザイナーであるUに「これと同じものを作ってくれ」とビートルズのスウェード・シャツ、つまりIanMankinの資料を渡した。彼は「時間が出来たら写真資料からパターンをおこしてみますよ」と僕の話を熱心に聞いてくれた。結局彼も多忙ゆえ、そのパターンを引くと言う話はいつしか立ち消えになってしまった。それから2~3年ほど経ったある日、彼から信じられない電話がかかって来た。「渋谷の古着屋SでIan Mankinのスウェード・シャツを見つけました」一瞬その電話の意味が判らなかった。「以前、資料で見せてもらったものと同じですよ。特徴はボタン・ダウンである事、そして袖口が丸くフラップ状になっているのですぐ判りました。Ian Mankinってタグもついてるから間違いないです、しかも状態が凄く良い!!」彼は覚えていてくれたのだ!!僕は半ば信じられない気持ちだった。古着屋Sのusedclothingはほとんどアメリカからのものが大半である。何故にそこにイギリスもののIan Mankinがあるのか?アメリカに流出していたのか?僕はアメリカでも随分フリー・マーケットや古着屋には足を運んだ、LA、サンフランシスコ、NY、ボストン、カナダ、
そこでもIan Mnkin探しを忘れた事はなかった。まぁ、そんな事はともかく、信じられない話だがIan Mankinが渋谷にこつ然と現れたのだ。自ら古着屋Sに出向きたいところだが東京に僕はいなかった。すぐスタッフに連絡を取り買いに走らせた。スタッフからの確認の連絡がは入るまで気が気ではなかった。確認、購入の一報が入った時、僕は飛び上がらんばかりだった。それは古着屋Sの膨大なレザー・ジャケット群の中に1枚だけ吊るされていたそうだ。サイズは42、まさに僕のサイズである!!しかも、7,000円!!一般的な価値はそんなものかも知れない。数ある60年代のスウェードの古着、そんな中の1着である。でも、僕にとってはかけがえのない1着である。価値と言うものは誰が決めるものでもない。そのモノの価値を決めるのは自分でしかない。価値とは自分の時間と歴史、思い入れの上にこそ成り立っている。そのスウェード・シャツIan Mankinを目の前にした時の感動、それは長い長い旅の終着点のような気がした。
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投稿情報: wow gold | 2014/01/11 02:56
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