先日、ついに64歳を迎えてしまった。その日、東京は朝から台風9号の接近に伴い雨。午後には台風9号が千葉に上陸。激しい雨混じりの風が吹き荒れる。なんだか風雲急を告げる未来幕開けの予感。波乱含みの老後は勘弁願いたい。
しかし夕方過ぎには雨も小降りとなり、西の空にうっすらと晴れ間が!タクシーを拾い後輩たちが催してくれる誕生会へ。これが男ばかりの会!彼らが特製のワインを用意してくれていた。ボトルにはわざわざ僕の名前が入ったオリジナルラベルまで!この年齢まで生きながらえてワインを飲めること、これはありがたいことである。
ビートルズの「WHEN I’M SIXTY-FOUR」がリリースされたのが1967年。
1967年の自分に今の僕は想像も出来なかった。あの頃、僕は自分の「64歳」をどんなふうに考えていたのだろ?
「WHEN I’M SIXTY-FOUR」を含むビートルズのアルバム「SGT PEPPER’S LONELY HEART’S CLUB BAND」を手に入れた日のことははっきり覚えている。僕が初めて手に入れたアメリカ盤だ。日本でリリースされるこのアルバムにはペッパー軍曹のステッカーが付録として挿入されていない。ゆえに初めて輸入盤を探した。まだ、輸入盤の値段が高く、当時はそう簡単に手に入るものではなかった。新宿の「コタニ」へこの盤を買いに出向いたのはクラスメイトEのお母さんの知り合いが勤めていたからだ。
7月初めの土曜日の午後、雨の中、EとK(彼は先日のブログに登場する『東スポ』愛読者の”K”)と連れ立ってコタニヘ。Eのお母さんの知り合い、その方の計らいで多少値引きしてもらった。
Eはビートルズファンではなく加山雄三を聴いていた。だから僕とKが「SGT PEPPER’S」輸入盤を日本盤リリースより先に手に入れ歓喜しているのをどこか冷めた顔で見ていた。
帰りに3人は笹塚の映画館で加山雄三「リオの若大将」を観た。
あれから49年。
人生とは瞬く間である。「WHEN I’M SIXTY-FOUR」の歌詞のような慎ましやかで暖かい家庭は持てなかったものの、そこそこ幸せな64歳を迎えたと言える。まぁ、好き勝手なことをやってきたのだから仕方ないね。
これからまだまだどんな人生が待ち受けているのか皆目見当がつかない。
ゆえに残された時間を大事に生きようと思う。まだまだ未熟者。学ぶことを忘れてはならない。その時々を真剣に向かい合い楽しめる時は大いに楽しもう「及時当勉励、歳月不待人」
友人たち後輩たち、うちのスタッフ、そしてこのブログを読んで下さっている方々に感謝。
P.S 友人EとKは今でもかけがえのない親友である。Kは保険会社を定年退職、今は老いた母親を看病している。Eは銀行を定年退職、今では僕の会社の相談役として頼もしい。
注)写真、「SGT PEPPER’S」は当時手に入れた実物。擦り切れるまで聴いた。そしてT-シャツはTOKYO QUADRO MARKETのスタッフが作ってくれた。
50年前のその日僕がビートルズの4人と武道館にいたことを記してくれている。
アルバムジャケットで隠したアンダーラインの下に僕の名前が入っている。
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