Sir ポール・スミスは今年70歳。
80年代、ポール・スミスは憧れのロンドン・ブランドだった。目の覚めるようなドット模様やフラワープリント、ペイズリー柄のジャケット裏地、その遊びの利いたファッショナブルなデザインはどこか60年代スウィンギング・ロンドン・ファッションを思わせるロックの匂いがした。
ポール・スミスが日本に進出したのは1984年、港区青山骨董通りにフラッグシップ・ショップを出店する。骨董通りに路面店を構えたのはコム・デ・ギャルソンがこの界隈、青山に軒を連ねていた影響もあるのだろう。ビームス・インターナショナルなどでも取り扱われていたが当時の僕にはなかなか敷居が高いブランドだった。
90年代、年に一度ないし二度、僕は仕事でロンドンを訪れるようになった。そんな折、コベントガーデンにあるポール・スミス・フラッグシップ・ショップにも何度か通った。シャツや小物、そして何着かのセット・アップ、随分いろんなアイテムを手に入れた。日本で手に入れるよりかなり安かったと思うし、体の大きな僕には嬉しいことにサイズが充実していた。
時は流れ90年代後半、様々な若手デザイナーの個性あるブランドが台頭、ポール・スミスの個性ある「ひねり」や「遊び心」のデザインにあまり僕は刺激を覚えず、次第にポール・スミスから足が遠のいていった。ロンドンを訪れても最近ではメイフェアアルバマールstにあるポール・スミス・コレクションで家具やアンティーク・コレクションをウインドウショッピングする程度だ。気がつくとクローゼットにあったあの時代のポール・スミスのアイテムもほとんど処分してしまっていた。
ところが昨年、引越しの際、スウェットの山の中に眠っていた僕のファースト・ポール・スミス・アイテムを発見!!
80年代後半、知り合いがロンドン土産にプレゼントしてくれたのがこのコットン・カーデイガン。
まだ大量生産されていない時代、紛れもなくMADE IN ENGLAND。ネイビーブルーの生地に魚の刺繍。ポール・スミス本人がダイレクトに監修している作品のようなデザイン…...このポップなエンブロイダリー・デザイン、この遊びは現代のトム・ブラウンなんかに通じる。まさに優れたものに影響を受けファッションは繰り返す!と感動。最近、このカーディガンがお気に入りアイテムとして再燃。今度こいつを着て最新のポール・スミス六本木店に足を運んでみたい!
ROCKER AND HOOKER http://www.rockerandhooker.com/
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