先月、8月24日、チャーリーワッツが亡くなった。
ローリングストーンズについて書き始めたら当然ビートルズには及ばないまでも数え切れないくらいの思い出がある。
ポール・マッカートニーを除けば、多分海外アーティストで僕が一番多くコンサートに通ったアーティストといえばストーンズかもしれない。
1988年のミックジャガー初来日に続き1990年ストーンズの初来日〜2014年来日まで東京ドームに何度足を運んだんだろう?
東京ドームは2014年を除けば全公演(2014年はインフルエンザで寝込んでしまい初日を見逃してしまった)、その間に日本武道館、札幌ドーム、横浜アリーナ、さいたまスーパーアリーナ、大阪ドームにも足を運んでいる。
海外では1990年の夏ウエンブリー・スタジアム@ロンドン、2016年秋コーチェラフェス@USA。
その中でも印象に残っている出来事といえば90年初来日初日、この日は何故かロイヤルボックスシートで観た。
ボックス・シートは飲食が可能でオーダーも出来る。
ステージまでは距離があるのでほとんどヴィジョンを観ながら酔っ払ってHighになってしまった。
2日目は初日のそんな自分を反省しつつもアリーナ席がかなり前列だったので言わずもがな熱狂。
その興奮冷めやらぬまま同行した2人と西麻布Cというイタリアンレストランを目指した。
終演後、シート待機のせいもありアリーナから外へ出るまで随分時間がかかり、西麻布に到着したは22時近く。
それでもレストランCのマネージャーK氏が席をキープしていてくれた。
K氏が「特別席を用意しました」と小声で僕に耳打ちする。
「キース・リチャーズさんの隣の席を用意してあります」、東京ドームから直接キースがCにやって来たということか!!!!
僕ら3人は興奮と緊張のまま奥の席へと案内される!!
ところが、僕らの隣テーブルで待っていたのはなんとビル・ワイマンだったというオチ。
年配のマネージャーK氏にしたらキースもビルも大差なかったんだろう(苦笑)
ウェンブリー・スタジアムではアリーナは全て立見。
僕はほとんど最前列まで移動し日本とは違う熱狂と興奮に呑み込まれ我を忘れるくらい盛り上がった。
その日はサッカーW杯準決勝で同時刻イングランド対ドイツの試合が行われていた。
観客のほとんどはイヤフォン片耳でこの試合のラジオ中継を聴いている。
つまり、もう一方の耳でストーンズのライブに浸っているわけだ。
サッカーW杯という国民的行事と世界最強のロックバンドが同時にLIVE進行している。
途中、イングランドが得点を入れた時、サッカー+ストーンズでその熱狂はピークに達する。
そして2003年武道館。
この時、僕は1F南の正面1列目と北西スタンドのステージ裏の席、つまり2席を購入していた。
北西スタンドステージ裏の席を用意していたのはチャーリー・ワッツのドラムをよりタイトに感じたかったからである。
バックステージパスを持っていたこともあり演奏中でも南正面スタンドと北西のシートまで場内を行ったり来たりするつもりでいた。
だが、中盤のStart Me UpからラストナンバーBrown Sugar(アンコールはSatisfaction)まで北西スタンドにいてチャーリーワッツのキックを踏む姿に釘付けになっていた。
そんなチャーリー・ワッツを最後に観たのが2016年コーチェラ・フェスである。
ボブ・ディラン登場の後という事もあり世界中から集まったオーディエンスはこの奇跡の光景に酔いしれた。
考えれば僕はビートルズ同様ストーンズも50年以上聴き続けているわけだ。
うちのギャラリーでゲレッド・マンコヴィッツによるストーンズの写真展も開催した。
そして今なお独占でT-シャツも販売させてもらっている。
60年代のストーンズのファッションには大いに影響を受けた。
そのファッション・アイコンであるベロマークをデザインしたジョン・バッシュとはカンヌで大いに飲んだくれた。
アクアスキュータムが試作したストーンズ限定(結局は未発売)のトレンチコートをひょんなことから手に入れた。
そしていつか手放してしまったブライアン・ジョーンズ・モデルのVOXギター。
先日、断捨離中に発見したストーンズの楽譜集は14歳の時に購入したものだ。。
ローリング・ストーンズとの邂逅、彼らのROCKとSpiritもまた僕の血となり骨となっているのだ。
R.I.P Charlie Watts
ROCKER AND HOOKER http://www.rockerandhooker.com/
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