ビートルズ来日から56年。驚くほど時間が経ってしまった。
日本デビューが1964年。58年もの間僕はビートルズを聴いて来た事になる。
つまり僕が武道館でビートルズを観た時は僕が彼等を知ってからたった2年しか経過していなかったわけだ。
振り返れば1964年〜1966年、まだビートルズ歴が浅い日であったにも拘らず僕はビートルズ来日を待ち焦がれていた。
来日が正式に発表されたのが1966年ゴールデンウィーク直前であったから僕がビートルズを知って1年半弱!
たった1年半しか経っていなかった事になる。
その間浮かんでは消える来日の噂。
その決定から発表まで、当時13歳だった僕には途方もなく長い時間だった。
子供時代の1年はとてつもなく長い。改めて待ちくたびれたそのエネルギーを思い出す。
武道館公演に赴く事はさまざまなハードルを超えて行かなければならない。
まず、考えたのは親の説得。校則や無理解な教師達の圧力に対してどうやってうまく折り合いをつけるか。
そしてその入場券(チケット)を手に入れると言う最重要課題。
考えれば考えるほど憂鬱になり半ば諦め気味の日々。
そんな気持ちの中、まずは入場券を手に入れるために郵便貯金を下ろし往復葉書を大量(200枚くらい)に手に入れた。
正式ルートの抽選に参加するためだ。
その他、複数のメディアや雑誌の入場券懸賞にも応募した。
結局僕は正式ルートで応募した往復葉書が4枚当選した。
ビートルズ公演入場券資格を有する文言が印刷された返信用葉書を持って新宿のプレイガイドでその入場券を購入した時の感動は今でも覚えている。
それが僕にとって生まれて初めてのコンサート入場券だった。
ビートルズ公演を待ち侘びるある日、何やら少し厚みのある封書が自宅のポストに届いた。
それは応募した懸賞のひとつ週刊読売別冊「ビートルズが来た」から送られて来たものだった。
コンサート入場券はハズレていたがビートルズの記念メダルが当選していたのだ。
このメダルは公式にイギリスで発行されたものである。
赤い箱にはTHE BEATLES COMMEMORATIVE MEDAL MADE IN ENGLANDと印字されている。
この記念メダルが何のために発行されたかはっきり覚えてないがビートルズMBE勲章授与に際して発行されたと言う新聞記事を見たような気がする。
で、実は2020年にリリースされた「ビートルズと日本」〜週刊誌の記録 来日編〜(大村亨:著)がこの記念メダル懸賞記事について触れている。
何より驚いたのはこの当選者発表記事が後発の週刊読売に掲載されていた事だ!
そんな細かな記事まで著者である大村さんは調査していた!
しかもそこに僕の名前があると言う事を大村さんは報せてくれたのだ‼️
時空を超えたこの古い記事を知り何とも言えぬ感慨に浸るオイラである。
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