先月、僕は古希を迎えた。
つまり70歳になったのだ。
自分の代名詞を「僕」と称するのもなんだか奇妙な気分である。
まぁ、いいか。。
その日を迎えて、いや超えてと言うべきか、突然説明できない妙な違和感が心に住み着いた。
祖父母が亡くなったのは僕が10代半ばの頃だ。
祖父母は共に80代前半で旅立った。
つまり遡ると僕がまだ10代未満の頃、彼らは70代だったわけである。
10歳前後の僕にとって70代は紛れもなく老人を意味していた。
もう少し生々しい言い方をすれば70過ぎの人は物心ついた僕には「年寄り」と言う存在だった。
今、僕は当たり前のように紛れもなく「年寄り」「老人」「じいさん」、「高齢者」になったわけだ。
当時の祖父母と同じジェネレーション。
誕生日の数日前に届いた「健康保険高齢受給者証」を今日は歯医者で提示した。
で、先週ちょっと遅れた「古希」を僕が関わるアーティストたちからサプライズで祝ってもらった。
そんな彼らの子供たちはほとんどが小学生である。
僕にしてみれば孫の世代である。
此処にに集ってくれたアーティストたち、そして孫の世代に当たる彼らの子供たち、そんな彼らにもいずれ70歳という年齢はやって来る。
そんな途方もない、それでも振り返ればあっという間にやって来るであろう「時間」をふと思ってしまった。
これまでさほど意識した事がなかった時間の経過やリミットを古希を迎えた日から折に触れ考えるようになった。。
還暦を迎えた時とはどこか違う、なんとも不思議な気分である。
※写真注釈)古希の文字入りケーキ。そして 古希を表す色は濃い紫、もしくは紺だとか。
それにちなんでネイビーにロブスターが編み込まれたカシミアセーターをアーティスト達が送ってくれた。
髭が長く腰が曲がっていることから老人に擬えて「海老」。不老長寿の象徴なんだとか。
ちなみに還暦の時、彼らは赤いタータンチェックのスーツをオーダー、プレゼントしてくれた。
いずれもThom Browne メイドである。
多謝。
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